Googleグラスの登場で話題の「ウェアラブルデバイス」、どんなものか分かりますか?なんとなく分かっているつもりの今どきマーケティング関連用語を、SMMLabがやさしく解説します!
用語解説:ウェアラブルデバイス(Wearable device)
メガネ型、腕時計型、リストバンド型など、身に付けて利用でき、ネットワークや他の端末との通信機能を備えているデジタル情報機器・端末。
特に、Googleが発表したGoogleグラスに代表されるような「スマートグラス」(メガネ型)、アップルが開発中と噂されているiWatchのような「スマートウォッチ」(腕時計型)に注目が集まっている。
モバイルデバイスと合わせてウェアラブルデバイスを総称して「スマートデバイス」と呼ぶこともある。
解説
スマートフォン(スマホ)、タブレットといった「モバイルデバイス」がすっかり普及し、人々のインターネットとの接し方、情報の受け取り方に変化を与えました。
モバイルの”次”に情報革命を起こすものとして注目されているのがウェアラブルデバイス。その名の通り体に身に付けた状態で扱えるため、
・メガネ型であれば視線の先にあるものや場所の情報
・腕時計型であれば脈拍などの身体情報
といったように、デバイスと、そこに接した(関連した)モノや空間とインターネット上の情報が接続され、新しい価値を生み出すことが期待されます。
このようにモノとインターネットがつながることで、相乗効果が創出されるという概念「IoT(Internet of Things)」の象徴としても、ウェアラブルデバイスは本格的な普及前から関心が高まっています。
市場予測
未知数の可能性を秘めているウェアラブルデバイス。
野村総合研究所(NRI)が2013年11月に発表した市場予測によると、国内販売台数は2013年度の23万台から、2014年度には63万台と前年比2.7倍、さらに2018年度には475万台と約20倍に拡大する見込みです。
スマホやタブレットと比較すると、規模が小さいように感じますが、年平均成長率でみると、携帯電話(スマホ含む)が-0.1%、タブレットが12.2%なのに対して、ウェアラブルデバイスは83.2%の伸びが予想されている、これから急拡大が予想されている市場です。
参照:2018年度までのIT主要市場の規模とトレンドを展望(株式会社野村総合研究所)
http://www.nri.com/jp/news/2013/131127.aspx
活用例
イギリスのヴァージン・アトランティック航空では、乗客サービス向上のために、早くもGoogleグラスを導入する旨を発表しました。
http://www.virgin-atlantic.com/us/en.html
Googleグラスを使用してファーストクラスの搭乗手続きを支援したり最新の飛行情報を入手したり、飛行機の到着先に関する乗客の質問に答えたりする予定。
これは独自の調査で、「『世界中の旅行者の半分以上が、飛行機に乗ることは(以前と比べて)魅力や刺激が減ったと考えている』という結果が出」ているためで、「コンシェルジュたちが、見えない第三者に話しかけ、ゆっくりと首を伸ばして宙を見つめながら小さなディスプレーをスクロールさせるという方法を採用することで、乗客にもっと魅力や刺激を感じてもらおうという狙い」があるそう。
引用:ヴァージン・アトランティック航空、「Google Glass」を活用へ(WIRED)
http://wired.jp/2014/02/13/virgin-atlantic-passengers-get-google-glass-customer-service/
この例の場合は、パフォーマンスの一アイテムとしての側面がやや強いですが、そのほかにも、Google社自身がGoogleグラスのさまざまな使い方をYouTubeで提案していたりもします。
Google Glass チャンネル
http://www.youtube.com/user/googleglass
注意点や今後の展開は?
手を使わなくても目や声での操作が可能なウェアラブルデバイス。
他人から見ると、ユーザーがデバイスを使って何を行っているのか(勝手に写真や動画を撮られていないか、など)わからない部分が大きいためプライバシー面や安全面での懸念が多く指摘されています。
また企業による活用だけでなく、生活者間でウェアラブルデバイスが普及するか否かのカギは、モバイルデバイス同様、アプリ開発に掛かっているといわれています。
各社、さまざまな利用法を推し進めている段階ですが、モノや空間とインターネットがつながり、マーケティングにおいてもチャンスが無限に広がることは間違いないでしょう。
ウェアラブルデバイス、そしてそこに乗るアプリを使って生活者にどんな価値を提供できるか、今から考えておいて損はなさそうです。
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イラスト:速瀬 みさき
1993年よりホラー誌デビュー。漫画家として活動しながら
エッセイ、イラスト、デザインなども手掛け、
現在は自身のFacebookページも運用中!
公式サイト : http://www.nanacom.com/
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テキスト執筆:ソーシャルメディアマーケティングラボ
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