最近よく聞く「オーディエンスデータ」という言葉、あなたは人に意味を説明できますか?なんとなく分かっているつもりの今どきマーケティング関連用語を、SMMLabがやさしく解説します!
用語解説:【オーディエンスデータ(Audience Data)】
Webサイトの訪問回数やユーザーIDを保存しておく仕組みであるCookie(クッキー) のデータを元に、購入履歴や属性データ、位置情報などを組み合わせ、個人そのものは特定しないが、広告メッセージを受け取る”人”を想定するデータ。
広告を配信するターゲットを精度高くセグメントし、CPCやCTR(Click Through Rate=クリック率)を良くするために活用される。
解説
ある時間や場にいる(見ている)大規模なオーディエンスに対して、画一的な情報を届けるマス広告。一方、アドテクノロジーを駆使したWeb広告では、ターゲットごとに最も効果的な広告を配信する必要があります。
広告の対象となるユーザーのWeb上での行動履歴を元に、興味関心を推測し、ターゲットを絞ってインターネット広告配信を行う「行動ターゲティング」が進化した、「オーディエンスターゲティング」には、このオーディエンスデータが用いられています。ディスプレイ広告において、広告枠を設けている場所(サイト)は問わず、閲覧者に対して最適な広告を表示させる仕組みです。
たとえばオーディエンスが自動車メーカーのサイトや新車のニュースを何度か閲覧したとします。すると、自動車に関心が高いと分析され、オーディエンスターゲティングを採用しているサイトを訪問すると(それがアパレル情報など自動車と関係のないサイトであっても)、自動車の広告が表示されるようになるのです。
ユーザーは本当に興味のある商品やサービスの広告を頻繁に目にすることで、アクションを起こしやすくなるでしょう。
また出稿企業側にとっては、よりターゲティング精度を重視した広告枠の買い付けが可能になり、高い費用対効果を得られるというメリットがあります。
興味や属性を推測し、ユーザーが好んでいる可能性が高い情報を発信できてマッチング率が高い反面、しつこいターゲティングはプライバシー保護の面からユーザーに不信感を与えかねません。
プライバシー保護の観点からは様々な課題が指摘されている現状を踏まえ、オーディエンスデータの一部となる、ユーザーIDやパスワード、購入履歴など、ユーザー自身が入力した情報の扱いは十分に配慮が必要になることは、留意しましょう。
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イラスト:速瀬 みさき
1993年よりホラー誌デビュー。漫画家として活動しながら
エッセイ、イラスト、デザインなども手掛け、
現在は自身のFacebookページも運用中!
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テキスト執筆:ソーシャルメディアマーケティングラボ
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