最近良く聞く「AR(拡張現実)」という言葉、あなたは正確な意味が分かりますか? なんとなく分かっているつもりの今どきマーケティング用語を、SMMLabがやさしく解説します!
用語解説:【AR(Augmented Reality=拡張現実)】
人が知覚する現実の一部に、デジタル上で追加情報を付加提示する技術のこと。また、デジタルにより拡張された現実環境そのものを指す言葉。
今日、マーケティングの場面で使われることが多いAR技術は、スマートフォンやタブレットのカメラ・リーダーで画像認識を行い、読み取られた風景の中にCGを取り入れるというもの。
現在は画像・動画情報の追加がほとんどだが、理論上はこれに限らず、音声や匂いの情報を付加することもAR技術の一つとして可能と捉えられる。
モバイルとの好相性により進むプロモーションでのAR活用
スマートフォン、タブレット端末といったモバイルの普及により、ぐっと増えたのが専用アプリをダウンロード・起動して、購入した商品等にかざすと、モバイル端末上で限定コンテンツを楽しむことができる画像認識型AR活用のキャンペーン。
例)ネスレ KitKat×綾香 40周年スペシャル3Dライブ”ありがとうの輪”
http://nestle.jp/brand/kit/40thcampaign/
参考:【スマホアプリの活用術 業種・目的別 第3弾!】スマートフォンアプリを利用した話題のプロモーション事例8選!
http://smmlab.jp/?p=25011
従来は、ARを出現させる印刷物等にQRコードのような、表示位置を指定するマーク(ARマーカー)が必要なものが、主流でした。しかし最近では、専用アプリがあれば、ARマーカーを用意しなくても、商品パッケージや風景にCGが登場するような”マーカーレスAR”がほとんどになっています。
マーカーに合わせて読み取りをしなくてはならないという制約を設けず、ユーザーが手軽にARコンテンツを楽しめるということもあり、ユーザービリティを優先できるため重宝されているようです。
最近では、Googleグラスに代表されるウェアラブルデバイスの登場が話題ですが、そこでもAR技術に注目が集まっています。
たとえばメガネ型のコンピューターデバイス越しに見える風景の上に、娯楽からビジネス寄りまで、デジタル情報を重ねることができます。人々の生活環境の至る所で、企業の情報を付加できるチャンスが生まれる可能性が大きく、期待されています。
ソーシャルメディアでのバイラルも生まれやすいリッチコンテンツをARで
特定商品の購入特典(マストバイ)としてや、O2Oのような屋外でのキャンペーン利用にされることが多いAR。
一見、キャンペーンとしては生活者にとって参加ハードルが高い仕掛けに感じます。
ですが、先のKitKatの例のように、実際に自身のモバイル端末だけに浮かび上がるコンテンツのプレミアム感と、その体験で得た感動は、思わずソーシャルメディアでもシェアしたくなるものではないでしょうか。
また、そのシェアから新たに興味を持った人が同じ商品の購入に至る…と、高いユーザーエクスペリエンスが、バイラルを生みやすく、ソーシャルメディアとの組み合わせも良いといえます。
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イラスト:速瀬 みさき
1993年よりホラー誌デビュー。漫画家として活動しながら
エッセイ、イラスト、デザインなども手掛け、
現在は自身のFacebookページも運用中!
公式サイト : http://www.nanacom.com/
Facebookページ : http://www.facebook.com/hayase.m
テキスト執筆:ソーシャルメディアマーケティングラボ
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