楽天の出資により、今後の国内での展開に注目が集まるPinterest。日本企業によるPinterestページの開設や、またPinterestを活用したプロモーション事例も徐々に増え始めています。そこで今回は参考になるPinterestページ17選と活用時の注意点をまとめてご紹介します。
こんにちは、SMM Labの小川です。
2012年5月の楽天による出資以降、日本国内での展開にさらに注目が集まるPinterest。7月に入り、楽天とPinterest提携の第一弾として、楽天市場、楽天トラベル、楽天レシピの3サイトにPin itボタンが設置され、今年2月の段階では数万人とされていた国内ユーザー数も(2012.3.14付 ネットレイティングス株式会社ニュースリリースより)、今後一気に増える可能性があると言われています。
また、ECマーケティングの米SteelHouse社が2012年5月30日に発表した調査結果によれば、「PinterestユーザーはFacebookユーザーより2倍商品購入しやすい」とのデータも出ており(参考記事:http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20120531/399625/)、日本国内でもこの楽天との提携を機に、Eコマースへの影響度が高まってくるのではと期待されています。
そこで今回は、すでにPinterestページを開設している国内事例から17の事例をご紹介、また企業がPinterestを活用する際の注意点についてまとめました。
・参考記事
Pinterestとは?:
8割が女性ユーザー?!話題の画像キュレーションSNS「Pinterest」の5つの魅力
企業によるPinterestページ事例 17選
・楽天市場(Rakuten Ichiba) http://pinterest.com/rakutenjp/
楽天市場に出品されている商品を中心にPinされています。30のボードに分かれ、Pin数も1, 000を超えており、とても見ごたえのあるページです。
・楽天トラベル(Rakuten Travel) http://pinterest.com/rakutentravel/
日本国内の名所や地域毎にボードが作られています。画像がとても美しく、見ているだけで癒されるページです。
・楽天レシピ(Rakuten Recipe) http://pinterest.com/rakutenrecipe/
楽天レシピのサイトに掲載されている画像が、料理ごとや、季節ごとのボードでまとめられています。
・UNIQLO(UNIQLO Dry Mesh 26) http://pinterest.com/unqdm26/pins/
縦にものすごく長い画像で、スクロールしていくとどんどんデザインが展開していく工夫がなされています。斬新なアイディアが、大変話題になったページです。
・Gap JPN http://pinterest.com/gapjpn/
自社商品の写真を中心に作られているページです。一方、「スタッフコーデ」というボードもあり、実際の店員さんのコーディネートをボードで見て楽しむことができます。
・MAJOLICA MAJORCA http://pinterest.com/majolicamajorca/
資生堂の化粧品ブランド、MAJOLICA MAJORCAのページです。自社商品の写真が中心となっています。
・Le Creuset Japon http://pinterest.com/lecreusetjapon/
「ル・クルーゼ ジャポン」(Le Creuset Japon)の公式アカウントです。季節に合わせて発売される新商品や、レシピ、商品のある食卓の風景が掲載されています。
・HOME’S 暮らしといっしょ(HOME’S kurashito) http://pinterest.com/homeskurashito/
HOME’S 暮らしといっしょのサイトにおける「リアルキ」という街歩き企画で撮影された写真が掲載されています。
・SUMAU http://pinterest.com/SUMAU/
住まいと暮らしをデザインするモリモトの情報サイトSUMAU(住まう)の公式Pinterestページです。
・All About STYLE STORE http://pinterest.com/stylestore/
All About STYLE STOREに出品されている商品を中心にPinされています。Pinの総数は3, 700を超えており、とても積極的に運用されているようです。
・brands4friends. jp http://pinterest.com/b4fj/
登録したメンバーだけが購入できる招待制のオンラインファミリーセールサイト「BRANDS for FRIENDS」の公式Pinterestページ。出品されている商品を中心にPinされています。
・ローソン(Lawson, Inc.) http://pinterest.com/lawsonofficial/
ローソン店頭に置いてある商品や、キャラクターとして有名なあきこちゃんの画像を中心にボードが作られています。Pinterestを活用し、ユーザーから写真投稿を募る「ローソン うちカフェスイーツの夏 フォトコンテスト」が開始されたことでも話題になっています。
・ドン・キホーテ(Don Quijote Group) http://pinterest.com/donquijotegroup/
ドン・キホーテ店頭に置いてある商品や店内の画像だけでなく、ヘアスタイルやネイル、また日本の風景などもPinされており、バラエティに富んだページになっています。
・ファーファ ( fafa ) http://pinterest.com/fa2/
柔軟剤ファーファ( fafa )の公式アカウント。お馴染みの白いクマのキャラクターの可愛らしい画像がたくさんPinされています。
・ヘアカタログLucri(ラクリィ) http://pinterest.com/lucrihairstyle/
株式会社美美美コムによる、ヘアカタログLucriの公式Pinterestページです。
・ソーシャルリクルーティングの世界(りくる) http://pinterest.com/rikuru/
株式会社garbsが運営する「ソーシャルリクルーティングの世界」のキャラクター、りくるのPinterestページです。
・ピーチク http://pinterest.com/pticjp/
アライドアーキテクツ株式会社と株式会社オレンジ・アンド・パートナーズが運営するソーシャルテレビサービス「ピーチク」の公式アカウントです。おなじみのキャラクターのイラストやカレンダーが掲載されています。
Pinterest活用時の注意点
以上のような事例を見ると色々な活用アイディアがわいてくるのではないでしょうか?しかしながら、企業がPinterestを活用する際には、いくつか注意点があります。
・セルフプロモーションだけに走らない
PinterestはTerms&PrivacyのAccetpable Use Policyにて、「Pinterestを商業目的や第三者の利益の目的のみに利用しないでください」と明記しています。Pinterestでは「インタレスト=興味・関心」こそが、情報伝達の核であることを忘れないように、コンテンツの作成を工夫することが大切です。
・著作権に留意する
Pinterestでは、Twitterと同様ハッシュタグが使用できるため、ユーザーから、「企業のPinterestアカウントのハッシュタグ」を付けた画像の投稿をうながし、キャンペーンを開催するケースも見られます。しかしながら、その場合は元々の画像の著作権がどこにあるのかなど難しい問題も出てきそうです。Pinterestを活用したキャンペーンを企画する際は、この点にも十分留意しておく必要があるでしょう。尚、Pin Etiquette(利用上の注意)でも、オリジナルのソースを明記するように求められています。
まずはPin itボタンの設置から
Pinterestアカウントを開設するのはもう少し様子を見たい…そんな方も、まずはご自身のサイトにPin itボタンを埋め込むところから始めてみてはいかがでしょうか?これはFacebookのソーシャルプラグインと同じで、自社サイトに掲載しているコンテンツのPin itボタンをクリックするだけで(Facebookで言えば、いいね!ボタンを押すだけで)、ユーザーが簡単に自分のボードにPinできるようにするものです(Facebookで言えば、ユーザーのタイムラインに反映されるようになる)。
以下のページに「Pin itボタン」のソースが用意されており、自社ページに埋め込むだけで簡単に設置できます。コンテンツをPinしやすい状態にしておくことで、想定していなかったトラフィックが生まれる可能性があります。
URL:http://pinterest.com/about/goodies/
(このページの「Pin It Button for Web Sites」に、該当ページのURLと該当画像のURLを入力すると、すぐ下にソースコードが表示されます。)
ユーザーがPinしたコンテンツがあるか、チェックしてみよう
また、すでに自社のコンテンツが誰かにPinされていることもあるかもしれません。自分のページの写真が誰にPinされているのか、こちらのURLから調べられますので、ぜひ一度チェックしてみましょう。
URL: http://pinterest.com/source/YourWebsite.com/
(上記の “YourWebsite.com” の部分に、自分自身のサイトのURLを挿入します。尚、http://は除き、それ以下を挿入する必要があります。例えば、本ブログの場合は、 smmlab.aainc.co.jpを該当部分に挿入することで、確認できます。)
以上、今回は【国内事例】企業のPinterestページ17選 & 活用時の注意点まとめをお届けしました。今後の動向にも、注目しておきたいと思います!
■関連リンク
・8割が女性ユーザー?!話題の画像キュレーションSNS「Pinterest」の5つの魅力
・Pinterestを使ってトラフィックと売り上げを伸ばすための11のアイディア
・Pinterestビジネス活用100事例とあなたのサイトで誰が何をPinしているか知る簡単な方法
・【Pinterestビジネス活用!】極めて高い確率でシェアされるPinterest画像を作るための5つのヒント
【国内事例】企業のPinterestページ17選 & 活用時の注意点まとめ
2012.07.09
この記事をシェアする