こんにちは、SMMLab研究員の小川です。
さて、Facebookでのプロモーションとして、どのようなキャンペーンを行えばよいのか、頭を悩ませている企業の方も多いのではないでしょうか。
今回は、Facebookプロモーションに非常に相性が良いと言われている「フォトコンテスト(写真コンテスト)」を取り上げてみます。Facebookにおいて写真を共有することは、ご存じのとおり、Facebookユーザ―にとって大変なじみ深いことです。また、写真はニュースフィード上でも目立つ存在であり、視覚的に訴えてくるものですので、「いいね!」を付けやすい、ということもあるでしょう。
弊社(アライドアーキテクツ株式会社)が提供しているFacebookキャンペーン開催/構築アプリ「モニプラ」でも、「フォトコンテスト」において、成功事例が出てきています。実際の成功事例は次回ご紹介予定ですが、まず本日は、Mashableに紹介されていた「フォトコンテスト成功のための7つのポイント」という記事に沿って、Facebookにおけるプロモーションで大切なことについて考えてみます。「フォトコンテスト」のみならず、Facebookでのプロモーションを成功させるためのエッセンスが詰め込まれていますので、ぜひ参考にしてください。
(1) まずはプロモーションの「目的」を明確に!
プロモーションの目的を明確にし、どのようにその進捗を測定するかを事前に決めましょう。
例えば、トラフィックを増加させることが目的であれば、その効果測定の対象はユニークビジターとページビューになるでしょう。
一方で、コミュニティーのエンゲージメントを高めることが目的であれば、いいね!数やキャンペーン参加者数、写真のアップロード数、コメント数等を見る必要があります。
Image courtesy of Mashable staffer Zoe Fox
(2) インセンティブを明確に!
そのキャンペーンに参加することで何が得られるか?そのインセンティブを明確にしましょう。
例えばフォトコンテストの場合は、一位になった人は何をもらえるのか?を明確にすることが大切です。それは必ずしも高価なものである必要はなく、ブランドのギフトカードや、ディスカウントチケットなどでもよいでしょう。
また、例えば、「一位になった人はブランドのウェブページでその写真を掲載する」というものも、インセンティブになります。自分の写真が「一位の写真」として、目立つ場所に取り上げられることは、投稿者にとって嬉しいことでしょう。
尚、これは、企業側にとってもメリットがあります。ファンから集めた写真を、例えば「ブランドの写真素材」として二次利用できるからです。(もちろん、キャンペーン参加の条件として明記しておく必要があるでしょう)
Image courtesy of Mashable staffer Matt Silverman
(3) コンテストの諸条件を明確に!キーワードは「SMART」
コンテストの条件を明確にしておきましょう。
Specific(詳細に): 開催期間や、受賞者がどのように決定・連絡されるのかなど、コンテストのルールを詳しく定義しましょう。コンテストのテーマを明確にし、きちんとそのテーマに合った写真が投稿されるようにします。見た人が何のテーマかがわからないようなランダムな写真の集合体にならないようにすることが大切です。
Measurable(測定できるように): 当選者は、投票によって決まるのか、閲覧数できまるのか等、どのように当選者を決めるのかを明らかにしましょう。
Attainable(持続可能に): 写真の投稿にあまり規約をつけすぎると、参加者が集まりづらくなります。必要以上の規約は持たないように、参加者が参加しやすい環境を作ることも大切です。
Relevant(関連を持って): 賞品は、あなたのブランドや商品、サービスに関係のあるものにしましょう。もちろん、投稿者にとって価値のあるものにすることが大切です。
Time(適切な期間で): コンテストの開催期間にも注意しましょう。あまり長すぎると、飽きられてしまうでしょう。Mashableの経験上、2週間がベストな期間です。その期間内であれば効果的にエンゲージメントを高めることができます。
Image courtesy of Mashable staffer Meghan Peters
(4) でもあまり決めすぎず、クリエイティブさを活かせるように!
(3)では、コンテストの諸条件を細かく決めておきましょう、とご紹介しました。しかし、だからと言って、投稿してくる写真が、規制されたつまらまいものばかりであると、あまり意味をなしません。投稿者のクリエイティブさを活かせるような条件にとどめておきましょう。
Image courtesy of Mashable staffer Stephanie Buck
(5) 「投稿」「投票」の過程をソーシャル化!
ソーシャルメディア革命によって、友人間でとても簡単に写真が共有できるようになりました。コンテストでも、この「ソーシャルメディアのレバレッジ」を最大限生かすように工夫しましょう。
・自分が「投稿」した写真を、自分のフィードに簡単に記録できるようにする
・自分が「投票」した写真を、友人に簡単にシェアできるように工夫する
→これにより、コンテストの閲覧数とアクティブ数が高まります
簡単にシェアやウォール投稿ができるように、システム上の工夫も施しておく必要があります。
Image courtesy of Mashable staffer Louis Dorman
(6) 当選者を決定するタイミングも重要!
コンテストは当選者を決定したら終わりではありません。「当選者決定」のタイミングこそ、さらに参加者とのエンゲージメントを高めることができ、新たなバズを増やすことができる瞬間なのです。
当選者を決定したら、ウェブページ、ニュースレター、また全てのソーシャルメディアプラットフォームで当選者について告知し、称えましょう。これにより、サイトのトラフィックが増えるだけではなく、将来的な参加を促す効果もあります。
Image courtesy of Mashable staffer Todd Olmstead
(7) きちんと効果測定して、振り返りを!
最適なパフォーマンスを発揮するため、開催中は常にコンテストをトラッキングします。開催が終了したら、次回開催するコンテストのために数字を振り返ります。
・目的がトラフィックを増やすことであれば、トラフィックの流入元をチェックします。(Facebook、Twitter、検索エンジン、メールなど)
SNSからの流入数が少ない場合→次回はどのようにすればもっとソーシャルにできるか?
検索エンジンでの流入数が少ない場合→他コンテストと比較してのSEO対策?
・目的が登録者数を増やすことであれば、イベントの解析結果をチェックします。
コンテストを通して何人が登録してくれたのか?その後、何人がどういう時間間隔でサイトに訪れているのか?購入につながった人は?
・目的が、単純にブランドサイトにとって適切なコンテンツを探すことであれば、参加者から何枚の写真がアップロードされたのか、その結果がどれだけトラフィックに影響しているのかを調べます。
Image courtesy of Mashable staffer Brie Manakul
以上、今回はMashableで紹介されていた記事に沿いながら、Facebookプロモーションを行う上で大切なことについて考えてみました。フォトコンテストのみならず、Facebook上でプロモーションを行う際の示唆がふんだんに詰め込まれているのではないでしょうか?
まずはそのプロモーションで何を得たいのか、目的を明確化することから始め、そのための方法論、またどのように結果を評価するか、プロセスを追って検討していきたいですね。
尚、以前こちらの記事でもご紹介しました通り、Facebookでのプロモーションを行う際は、Facebookプロモーションガイドラインに十分留意する必要があります。(モニプラは、プロモーションガイドラインに抵触することなく、簡単にキャンペーンを開催できるツールの一つです。)
次回は、モニプラで実際に開催したフォトコンテスト「いいね!な写真大募集★マイクロ一眼『PEN』争奪!!夏の写真コンテスト」 の実例についてご紹介します。
■参考記事
・Mashable『7 Tips for Designing a Successful Photo Contest』(2011/9/16)
■関連記事
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